杉森です。
毎日暑い日が続き、気がつけば7月半ばになりました。
7月13日(水)出発「北川村「モネの庭」マルモッタンとベネッセハウスに泊まる直島アートめぐり」へ添乗員として同行しました。
「モネの庭」で実際の睡蓮を観賞し、現代アートの聖地、直島でクロード・モネが描いた「睡蓮」を観賞します。直島を観光するツアーは何度か企画をしましたが、機会があれば北川村を入れたツアーにしようと決めていました。
今回も私のこだわりを随所に入れたツアーとなりましたが、22名様にご参加を頂きました。
誠にありがとうございます。
天候にも恵まれ、本当に暑い中での観光となりましたが、その時の模様をお伝えしますね。
【1日目】
「モネの庭」マルモッタンはどこにあるの?
マルモッタンって何??
・・・と思われたかもしれません。
日本各地に有名な庭園はたくさんありますが、クロード・モネが愛した庭園を見る機会はなかなかないと思います。モネはフランスのジヴェルニー村にある自宅で大好きなお花に囲まれながら絵を描き、晩年を過ごしていたそうです。
モネがこよなく愛していた庭園を再現した場所が高知県北川村にある「モネの庭」マルモッタンです。

スタッフが何度も現地へ足へ運んだそうです。
完成度も高くフランス国外で「モネの庭」という名称が許可されている庭園は、日本でここだけです。

「光の庭」、「花の庭」、「水の庭」の3つのゾーンから成り立ち、案内人付で見学をします。
庭園の横には絵画が飾ってあり、この作品からイメージを膨らませ作られています。
心配だったお天気。想像よりも小雨で一安心。
翌日から快晴の予報です。
宿泊先は高知城からも近く、木曜朝市の会場からも程近い「ザ クラウンパレス新阪急高知」
運良く翌日は木曜日。興味の駆る方は朝市も楽しめます。

高知の郷土料理「皿鉢料理」のお食事です。
お寿司、お刺身、カツオのたたきなど一つの大皿に入れ、大勢で取り分ける宴会料理でもあり、おもてなし料理でもあります。
お喋りをしながらゆっくり味わうため、女性の方はもとより、男性の方でも満腹になりますよ。
【2日目】
限られた時間ですが、桂浜、高知城と市内観光も忘れません。

遥か太平洋の彼方を見つめる坂本龍馬像。

天守閣へと続く階段の上りが大変でしたが、頑張りました。

高知名物、アイスクリン。アイスクリームではなく、アイスクリンです。
シャーベットとお伝えした方が分かりやすいかもしれません。
ゆず味はさっぱりとして美味しかったですよ!
高知県、香川県と走行し、瀬戸大橋を渡り岡山県に入ります。
ダイヤモンド瀬戸内マリンホテルで鯛しゃぶ膳のお食事です。
いよいよツアーのメインでもある、直島へ向かいます。
宇野港から出ているフェリーを利用します。
乗船時間は約20分です。
宇野港から近いため直島は岡山県と思いがちですが、実は香川県にある島です。
最初の見学地、地中美術館へ。
2004年に設立された美術館は、景観を損なわないよう建物の大半が地下に埋設されています。
作品数も決して多くはないのですが、ただ美術鑑賞をするだけではなく、体験をして楽しむ美術館です。
地下でありながら自然光が降り注ぎます。そのため、光の角度やその日の気候で作品の表情が異なります。
一日中いても飽きることがありません。
残念ながら館内は写真撮影不可。
昨日ご覧頂いたモネの庭の余韻を残しながら、実際の作品鑑賞です。
「睡蓮」の作品、5点展示してあります。
作品に合わせ安藤忠雄さんが設計をした美術館。
恒久設置のため、ご覧頂いた作品は直島でしか鑑賞することが出来ません。

宿泊はベネッセハウス パークです。
直島と言えばベネッセハウスは外せません。
直島を日帰り観光にし、宇野港周辺や高松周辺で宿泊することも考えましたが、アート三昧のツアー内容なのでベネッセハウスで宿泊をし、宿泊者でしか鑑賞することが出来ないアート作品に触れて欲しい・・・そんな思いからベネッセハウスでの宿泊にこだわりました。
ベネッセハウスは宿泊施設と美術館の複合施設です。
パーク以外にもミュージアム、オーバル、ビーチなどの名称がついた宿泊施設があります。
宿泊施設のどれもがお勧めなのですが、ミュージアムはその名前の通り、客室数の割合に比べアートスペースも多く、ここでしか出会えない作品を展示しています。
宿泊者は無料で鑑賞することが出来ます。シャトルバスを利用すれば、移動も楽々です。
せっかくなので私も鑑賞しました。

パークの敷地には屋外作品も多く展示しています。
夕食はフレンチ、広々とした開放的な空間でお食事を味わいます。
私達乗務員はベネッセハウスには宿泊をせず、民宿での宿泊です。
直島で宿泊をする際、民宿おかだが私の定宿。
ベネッセハウスからも近いため、何か緊急の場合があっても対処が出来るのは大前提です。
おかみさんが富山県出身の方で、私にとって直島のお母さん。

「富山弁が聞けてほっとする」と3年ぶりの再会です。
ベネッセハウスに泊まってみたい思いもありますが、お母さんに会いたい思いの方が正直強いのです。
【3日目】
ベネッセハウスの敷地に入ると最初に出会うアート作品。

それは・・・
草間彌生さんの「南瓜」です。
今まで何度か“へた”が流れたそう。
個人的に草間彌生さんの作品は大好きです。
家プロジェクトの営業時間の関係上、また昼食後すぐフェリー乗船となるため、あまり時間が取れないことからターミナル近くにあるアート作品を鑑賞します。

草間彌生さんの「赤かぼちゃ」
中に入ることも出来ます。
フェリー乗り場にも近いことから最初に出会えるアート作品。

実際入浴することも出来ます。
「I♡銭湯」(アイ ラブ 銭湯と言います)
像のオブジェもあるそう・・
家プロジェクトがある本村地区。
ここでは家屋そのものを作品化したアート作品が展示しています。
歯科医院兼住居であった建物をまるごと作品化した「はいしゃ」や碁をして交流を深めていた「碁会所」などの作品があります。
現代アートを面白いと思う方、中には理解しがたいと感じる方、捉え方は人それぞれ・・・
ただ言えることはここでしか出会えない作品です。
楽しかった直島旅から、倉敷美観地区へ移動です。
新幹線の手配の関係上、滞在時間は60分弱と限られた時間の中での観光です。
後楽園や岡山城の見学にすべきか迷いましたが、アートを柱にしたツアー内容のため、やはり大原美術館は外せない!と思い、倉敷美観地区を見学することにしました。
岡山駅から新幹線に乗車を新大阪駅での乗換えも無事終わり、ほっとした矢先、前を走る車両に小動物が衝突したと車内アナウンスが流れました。20分以上の遅れのため、予定していた新幹線には乗車出来ず、1本遅れの新幹線に乗車をする予定変更となりました。
最後の最後でトラブル発生となりましたが、この遅延以外は大きなトラブルもなく3日間終えることが出来ました。往路は航空機、復路はJR利用、フェリーに乗車、周遊観光のため、最後の最後まで予定通りツアーが進むか心配でしたが、皆様のご協力もあり、無事終えることが出来ました。
個人的に直島は好きで今回で6回目、ツアーとしては4回目です。
今回は直島を中心としたツアーとなりましたが、直島周辺には犬島、豊島などアートに関連した島はたくさんあります。機会があればツアーを造成したいと思います。
今回ご参加頂いた皆様、本当にお疲れ様でした。
また、ご一緒出来る日を楽しみにしております。(杉森沙織)