8月5日から1泊2日で不帰嶮(かえらずのけん)から唐松岳縦走に行ってきました。
不帰嶮は槍ヶ岳〜北穂高岳間の大キレット、鹿島槍ヶ岳〜五竜岳間の八峰キレットと並ぶ北アルプスの3大岩稜ルートの一つとして知られる難関コースです。
今回は1泊2日というコンパクトな行程で、猿倉から白馬鑓温泉、天狗山荘を経由して、不帰嶮を唐松岳に抜けていきます。
ガイドは寺田ガイド、ご参加のお客様の中には昨年の弊社ツアーで天候悪化で敗退し、そのリベンジで再度ご参加頂いた方も数名いらっしゃいました。ありがとうございました。
1日目
猿倉から白馬鑓温泉に向けて樹林帯の中を歩きます。


シモツケソウ。

ハクサンコザクラ。ルート上は高山植物があふれ、1500mの辛い登りの慰みになります。
正午になると雷雲が発生し、一時大雨に降られましたが白馬鑓温泉でやり過ごすことができました。
夏山はこの雷雲が一番の強敵、、といえるでしょう。

急登の終盤。ようやく稜線が見えてきました。後少し!

稜線上はウルップソウが!国内ではこの白馬エリアを除くと、北海道と八ヶ岳でしか見られない希少な花です。

小屋の向こう側には虹が出現し、素敵な夕暮れを演出してくれました。

天狗山荘名物の鍋。こんな山の中で、一人ひとつずつの鍋が振舞われるなんて!とお客様も感動されていました。
2日目

朝焼け!晴れました!とりあえず、昨年のように天候悪化の為の敗退はなくなりました。
これから待ち受ける岩場を前にお客様も緊張された顔持ちで小屋を後にします。

朝日に輝く不帰嶮。

不帰嶮をバックに、ヘルメット姿の自分を自撮りしてみました。たまには(笑)


不帰嶮2峰の登り。一瞬の気も抜けない岩場が続きます。

寺田ガイドの適切な指示で着実に登っていきます。


2峰南峰にて記念写真。核心部を終え、少しホッと一息。
2峰北峰、3峰、唐松岳のアップダウンを超え、唐松岳頂上山荘に到着。

この後は高山植物の咲く花を楽しみながら、るんるんと下山しました。

私の一番好きな花、タカネマツムシソウ。
快晴の中で、全員が無事に不帰嶮を通過することができ、本当によかったです。
寺田ガイドの岩場ガイドは私にとっても、とても勉強になりました。ありがとうございました。
今後もみなさんがいつかは歩きたいと思っているような岩場コースを企画していきたいと思います。
また一緒に登りましょう!
黒木